『ゲイ術 三昧の日々』

このブログは、管理人(ゲイです)の『オペラ』に関する個人的な備忘録です。そして、もう一つ、日々の感慨の記録です。

2013-07-16から1日間の記事一覧

『根津美術館』の美

ボクは、名勝地の視界画像が、ドラマを語っていなければ、満足できないのです。 視界のドラマとは、遠と近、直と曲、光と陰、躁と鬱、せめぎ合いです。 ところで『根津美術館』の建築デザイナーは、隈研吾(くまけんご)氏です。 このデザインで、毎日芸術賞…

『明治神宮』の美

明治神宮の森は、大正時代に行われた植樹によって、出来上がったものらしいです。 植樹される前は、畑などの平地(南豊島御料地)であったそうです。 さらにその前は、彦根藩井伊家の下屋敷でした。 ここの本殿・拝殿・回廊をはじめとして、大鳥居を含む建造…

『旧近衛司令部』の美

北の丸公園の一画に、『東京国立近代美術館工芸館』がある。 この建築物の前身は、『近衛師団司令部庁舎』。 映画『日本のいちばん長い日』の舞台である。 レンガに、白い縁取り。 瀟洒であるが、やはりどことなく厳格で生真面目な建築だ。 重要文化財である…

『修学院離宮』の美

修学院離宮 窮邃亭(きゅうすいてい)の内部。 ボクは、こういったシンプルで薄暗い空間が好きである。 御水尾上皇の創建当時のままの建築だそうである。 宝形造杮葺。 ところで、修学院離宮であるが、桂離宮などに比べると、以外や技巧のない庭園である。 …

『前田侯爵邸』の美

将軍家から姫君を迎え入れる三位以上の大名家は、敬意を表して赤い門を作ったそうです。 御主(守)殿門(ごしゅでんもん)と呼ばれます。 本郷東大の赤門は、13代斉泰(なりやす)に家斉の溶姫(ようひめ)を正室に迎えたときに作られた門です。 加賀10…

『京都御所』の美

手入れが行き届いている場所は、緊張感に包まれていて、 その緊張感だけで、言うに言われぬオーラーを発している。 掃除の行き届いた寺院にも、その緊張感がある。 と言うか、掃除ができていない寺院の坊主なんか、 神仏がイルイナイ前の問題として、相手す…

『皇居』の美

『桂離宮』の美

桂離宮の建築は、完全完璧な美を呈しています。 庭については、半分ほどはいいのですが、途中、手抜き処があることと、 こじんまりし過ぎていて、迫力に欠けます。 いずれにしても、建築については、陶酔的な美です。

『書写山 圓教寺』の美

姫路の郊外にある『書写山 圓教寺』には、全く期待していなかったのである。 奈良京都の大寺院や、壮大な城址を見てきたボクとしては、 山奥の見てくれだけの寺院が、そこにはあるのだろうと、高をくくっていた。 中谷と呼ばれている地区に『摩尼殿』と呼ば…

『神護寺 大師堂』の美

『神護寺』の片隅に、そこっと建っている『大師堂』。 これは、素敵な建築物ですよ。 大振りな杮葺きの入母屋千鳥破風が、真近にドンと迫ってきます。 でありながら破風の妻壁は、木連格子(きずれこうし)。それも実に繊細。 白い小壁の下にも、また格子。 …

『塩船 観音寺』の美

ボクは、建築物一つだけを取り出して愛でることが苦手です。 苦手と言うか、満足できないのです。 ボクは、目に入った景色を、隅々まで鑑賞します。 ですから、『もみじ饅頭』と書いた幟などがあると、 視界から除外しようとしても剥がれず、半減どころか、 …

『住吉大社』の美

住吉大社に行ったのは、夏の早朝でした。 赤と白と、桧皮葺の茶色が、強い朝日に反射して、ギランと目に突き刺さりました。 その衝撃は強烈でした。 あの記憶が、色褪せることはありません。

『金糸梅』の美

『紫陽花』の美

満艦飾に花(実際は萼らしいですが)をつける西洋紫陽花は、あつかましい。 西洋紫陽花が、ヴィスコンティーの映画『ベニスに死す』のロビーに、効果的に飾られていたが、 あれだけの重厚な背景の中でないと、映えない植物。あれなら、許せる。 19世紀の貴…

『烏の瓜』の美

『椿』の美

これは、『崑崙黒』と言う名の椿。 黒椿の色は、ベルベットのカーテンの襞の陰のよう。 アンピール様式のカーテンの襞の陰。 首がポロリと落ちる。ポロリと。 前触れもなく、唐突に。 椿の花の抱きかかえているものは、後腐れのない覚悟。 いや椿は、覚悟と…

『どくだみ』の美

貝原益軒の著した『大和本草』に、ドクダミのことを「十種ノ薬ノ能アリトテ、十薬ト号スト云」とあるそうです。 ただし、馬に対しての効能だそうです。 読んでいないので、その辺りの詳細は分かりませんが、人間への効能もある植物だそうです。 毒を溜めているの…

『ひつじ草』の美

ひつじ草は、日本に古来から自生する唯一の睡蓮。 3cmぐらいの、小さな睡蓮。 3日の間、3回目覚め、3回眠る。 そして水底(みなぞこ)に沈んで実をつける。

『道修町 薬問屋』の美

『春琴抄』の舞台、道修町。 佐助は、自分の肩に手ぬぐいを置き、 春琴はその手ぬぐいの上に自分の手を置く。 春琴は、佐助に導かれて琴の師匠のもとへ通う。 そんな映像の幻影を追い求めて、 ボクは道修町を訪れた。 薬の問屋と思しきものは、今でも健在で…