植物
ノウゼンカヅラ(凌霄花) 賑やかで、下品。 ただ、花の少なくなったノウゼンカヅラ(凌霄花)は、 美しい。
満艦飾に花(実際は萼らしいですが)をつける西洋紫陽花は、あつかましい。 西洋紫陽花が、ヴィスコンティーの映画『ベニスに死す』のロビーに、効果的に飾られていたが、 あれだけの重厚な背景の中でないと、映えない植物。あれなら、許せる。 19世紀の貴…
これは、『崑崙黒』と言う名の椿。 黒椿の色は、ベルベットのカーテンの襞の陰のよう。 アンピール様式のカーテンの襞の陰。 首がポロリと落ちる。ポロリと。 前触れもなく、唐突に。 椿の花の抱きかかえているものは、後腐れのない覚悟。 いや椿は、覚悟と…
貝原益軒の著した『大和本草』に、ドクダミのことを「十種ノ薬ノ能アリトテ、十薬ト号スト云」とあるそうです。 ただし、馬に対しての効能だそうです。 読んでいないので、その辺りの詳細は分かりませんが、人間への効能もある植物だそうです。 毒を溜めているの…
ひつじ草は、日本に古来から自生する唯一の睡蓮。 3cmぐらいの、小さな睡蓮。 3日の間、3回目覚め、3回眠る。 そして水底(みなぞこ)に沈んで実をつける。