「風邪をひいた」とは、言わず、「もらった」と言うのは、気の強いオネエ根性丸出しで、気に入っている表現である。 「もらった」風邪も、ひと段落。 そして建国記念日の今日、 汗っぽい病み上がりのベタベタする身体を起して、古い映画を観た。 衣笠貞之助…
ここ最近、『能楽』に魅かれていて、何かと動画を観ている。 さて、本日、国立能楽堂で、蝋燭の灯りによる上演があると言うことで、早速、仕事帰りによった。 一番安い席、中脇席の最後部座席で、観た。 実は、蝋燭の灯りによる能楽は二度目。 前回の演目は…
ボクは、あの麺を啜る音が、大嫌いなのだ。 驚異的! 老いも若きも、あんなゾゾォ〜、とする音をたてて、もう我慢の限界。 今も、近くで、あの暴力的な下品な音をたてながら、蕎麦を食べている青年がいる。 ルックスは、悪くないのだが、許せない! 日本独特…
いよいよ『花の乱』。 数少ないと言うか、ひょっとして唯一の、本格的な室町時代のドラマである。 室町時代、大好きなんだよね。 男色全盛の時代であることが、理由ではないんだよ。 何て言うか、室町風俗や、その気分も大好き。 いいドラマだったが、登場人…
朝から、セーターなんかの、毛玉取りをやった。 セーターがリフレッシュして、気持ちいい。 毛玉を取りながら、映画を2本観た。 『白鯨』と『新悪名』 『白鯨』は、古い映画だが、カメラがよかった。 『新悪名』は、時間つぶしであった。 午後、銀座松屋に…
『のぼうの城』と、『火天の城』を観た。 ヒューマニズム、それも安っぽいヒューマニズムにまとめる手法が、今はウケるのかもしれない。が、いただけない。 実に、面白くない。 不快なぐらいだ。
高校生の時、故郷の町の、その隣の隣の町に、よく遊びに行っていた。 気の利いたモノは、その町でしか手に入らなかった。 その町は、その地域の中心地であった。 その町の、どこの本屋であったかまでは、覚えていない。 店頭に、『寺山修司 天井桟敷』の写真…
岡山の実家にて、 老母と、小津の『浮草』を観る。 小津の画像美のこだわりを、母に少し説明した。 なんとなく、分かってくれたようだ。 母と一緒に、男女の愛欲の縺れを観ることが辛い。 母から、不意打ちの問いがあったら、どうしようかと、 ドギマギする。…
川端文学は、僕個人の思いでは、 高校生の頃の、いささか病的な、痛んだ心の琴線に、 よく和して響きあっていた世界だなぁ〜、となる。 あの頃は、川端の幻想的な映像世界に惑溺していただけだった。 が、今となれば、登場人物の、屈折した気持ちや行動を、…
実家の母のもとで、今年も大晦日を迎えた。 中年、いや初老に近づいた息子でも、 手元でゴロゴロしているだけで、母性は活き活きと蘇るものだなぁと、 老母を見ていて、そんなふうに、思う。 そんな大晦日。 ものすごいヒマ。 中央公論の『日本の歴史Ⅰ』を読…
ボクが観たなかで、気に入った演技を下に挙げますね。 演技ですからね。役者そものもではないですからね。間違わないでね。 嵌り役であっただけ、あるいは、偶々まぐれ、ってこと、よくありますからね。 1、映画 『恍惚の人』浦辺粂子 『どん底』山田五十鈴…
信玄の、信濃攻略については、よく理解できた。 ドラマだからしかたないが、家庭愛やら夫婦愛やらが、現代感覚で描かれ、そのシーンが、ダラダラ続くのを見続けるのは、面倒くさい。
いい映画だが、推理の展開、例えて言えば、細かい裏付けの実証性などに、 やや、やっつけ仕事を感じる。 まま、 それは映画の責任ではなく、 松本清張の作品にはありがちの誤魔化しの責任である。 でも、いい映画だ。 ラストの、『現在この病気は・・・・・・』の…
新藤兼人の、『小津を称賛するドキュメンタリー』を観たら、 無性に小津の作品が観たくなった。 そこで、3本。
どちらにしても、そんなにいい映画ではない、 けどね。 『七人の侍』のどこがいいのだろう。
特に、水商売の女の演技がいい。 大根かと思っていたが、なかなかどうして。 細かいコダワリがあって、絹代の演技は、クセになる。
『毛利元就』は、原作(永井路子)演出(内館牧子)ともに女性であったためか、 男女、特に夫婦愛の描き方が、しつこかった。 中村橋之助の演技は、成駒屋そのもので、 戦国武将を、歌舞伎風でごまかした感じがした。 橋之助は、歯並びが悪いためか、不快感…
『天地人』。 長尾家から上杉家への移行状況が理解できた。 越後の国人との闘争をもっと描いて欲しかった。 『独眼流政宗』で期待したのは、奥州大名との駆け引きであったが、その内容は、消化不良の感がする。
『大河ドラマ』は、テレビドラマとしては、完成度が高いので、観るに堪えないといったものは、少ないと思います。 気まぐれな体質のボクなので、『大河ドラマ』をリアルタイムに放送していたとき、それを観たいと、必ずしも思う訳ではないのです。 面倒に思…
ボクは、割と、凝り性である。 自分なりに満足でききるまで、徹底して物事を追及しようとする、(ボクから見れば)悪質な面を持っている。 性急に、集中して、興味を持った対象にぶつかる。 であるから、対象のおぼろげな全体像を把握するのに、そんなに時間…
おセックスの話を、今度記載するときは、実際、おセックスをやった後にしようと思っていた。っで、やっと、記録することが出来る。 久しぶりに、『ウリ専』で買い物をした。 それも、相当腰が重く面倒と思いつつの買い物だった。 この面倒さの感覚と、おセッ…
『熊座の淡き星影』を鑑賞した。 ヴィスコンティーの、映像の特徴の一つに、これぞと言った人物の顔のドアップがある。だれでも、かれでも、アップするのではない。 これぞと言った人物だけを、メリハリつけてアップし、それをストーリーの流れのアクセント…
人の性格の一つに、いつまでも執念深く、ヤられた嫌がらせや、施された恩を憶えていて、それに縛られ、自分で自分の首を絞めるタイプがいるが、まさしく、僕はそんな人と間である。終わりよければ、総てヨシ。今まであった事も、サラサラリと忘れ、円満な大…
一万年後に、その時の年表を、今、入手できたら。 流石に、一万年後に人類が消滅していることはないだろうから、入手できたとしてである。僕の大嫌いな、現在の胡散臭いものは、相当、粛清されているとことが確認できるはずだ。 ①宗教 西暦2220年あたりで、…
能は、室町将軍家や、太閤秀吉、江戸の柳営や近世大名家に、長い時間をかけて育てられた由来の為か、気品がある。 もとは、卑賤の民の芸能であったものに、貴顕の花が添えられたためだ。 まあ、台本自体が、品のいい内容であることも、大きな後押しになって…
僕の高校生の時間を、塗り固めていたのは、ヴィスコンティーと三島由紀夫でした。 貧乏人のゲイが、貴族趣味に身を浸すといった、典型的パターンです。 そんな三島フリークであった僕が、30歳を過ぎたころから、なんとなく三島由紀夫の作品に嫌気を感じ始…
谷崎の三番目の奥様である松子夫人は、根津商店と言う大店の御寮さんでした。 谷崎と松子夫人のお揃いの、有名な2ショットです。 松子夫人は谷崎との結婚の前に、大阪の豪商根津商店の主人との間に、一男一女をもうけています。 しかし、根津商店は倒産し、…
尾上菊之助の『青砥稿花紅彩画』や、福助の 『桜姫東文章』のナマ舞台を、一等席でガン見して、詳細に歌舞伎の隅々を鑑賞した。 その結果、この芸能はやがて衰退する部類のものであることを悟った。 その所以を下に書きますね。 ①役者が醜い。テレビや映画な…
老いさらばえて、気持ちの悪い尾上菊五郎の弁天小僧の画像を、脳裏から払拭しようと思い、歌舞伎座の『二月花形歌舞伎』に行ってきた。 5代目菊之助、つまり菊五郎の御曹司の弁天小僧を観るためである。 駄目だった。菊之助は。 三十路を越えた役者の弁天小…
ピアノコンチェルトは、好きなジャンルである。 カラカラ・コロコロしたピアノと、粘り付くオーケストラの掛け合いが、とても面白い。 ボクが音楽に求めとめているものは、一つ一つのフレーズというか音に、必然性があることである。 唐突に、意味や脈略のな…