『ゲイ術 三昧の日々』

このブログは、管理人(ゲイです)の『オペラ』に関する個人的な備忘録です。そして、もう一つ、日々の感慨の記録です。

グラインドボーン音楽祭2006年  『コジ・ファン・トゥッテ Cosi Fan Tutte 』 63

63、『コジ・ファン・トゥッテ Cosi Fan Tutte 』 2013/3/27 29  1790年初演  34歳

初演:1790年1月26日ウィーン・ブルク劇場

ヴォルフガング・アマデウスモーツアルト(1756~1791)
グラインドボーン合唱団  エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団  指揮:イヴァン・フィッシャー
演出:ニコラス・ハイトナー グラインドボーン歌劇場W.A.モーツァルト グラインドボーン音楽祭2006年
フィオルディリージ:ミア・パーション  ドラベッラ:アンケ・フォンドゥング  フェルランド:トピ・レーティプー
グリエルモ:ルカ・ピサローニ  デスピーナ:アイノア・ガルメンディア  ドン・アルフォンソ:ニコラ・リヴァンク

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フィガロの結婚」、「ドン・ジョヴァンニ」に続く、モーツァルトのオペラ・ブッファの傑作で、1789年の秋頃から作曲が開始され、完成は翌90年の1月だったといわれている。オペラの内容は、当時のオーストリア皇帝ヨーゼフ2世(テレジアとフランツ1世の長男)が大筋を決め、台本作者のダ・ポンテが書き下ろしたのであった。実際に当時ウィーンで起きた事件にヒントを得て、ストーリーが構成されたという説もある。またもう一つ、当時健康を害していた皇帝を喜ばせるために物語が案出されたという説もある。

 「コジ・ファン・トゥッテ」とは、イタリア語で「女はみんなこうしたもの」といった意味だが、この一節は、第2幕のフィナーレ近く、第13場で実際アルフォンソによって歌われる。これは「魔笛」や「後宮よりの逃走」のような、アリアや重唱をセリフでつなぐジングシュピール(歌芝居)ではなく、セッコ・レチタティーヴォによる、典型的なイタリア・オペラの形式で書かれている。そして魅力的なアリアも用意されているが、それよりも重唱を多く採り入れた、アンサンブル・オペラの傑作に数えられよう。

オペラ歌手は、歌はともかくも、演技力・容姿・表情は、必須条件ですね。
二人の二枚目歌手(トピ・レーティプー ルカ・ピサローニ)の存在感がよかったです。しかし、歌手なのに、演技もうまくて凄いです。この二人、検索してみても、そんなに有名ではなさそうなのですが、歌も安定しており、ルックスと演技において、申し分なかったです。

このオペラは、先に観た『ドン・ジョヴァンニ』ほどではなかったです。(27日)
29日に再び観たが、二枚目ぶりがいまいちに感じた。でも、よく演技できている。歌手にしては。
舞台も演出も、まあまあ、よかった。