『ゲイ術 三昧の日々』

このブログは、管理人(ゲイです)の『オペラ』に関する個人的な備忘録です。そして、もう一つ、日々の感慨の記録です。

スイス・ロマンド  オリヴィエ・ピィ演出  『ホフマン物語』 72

72、『ホフマン物語』   2013/4/15・16・17   1881年初演  62歳

オッフェンバック(オッヘンバッハ)(1819~1880)
ジュネーヴ大劇場合唱団  スイス・ロマンド管弦楽団  パトリック・ダヴァン(指揮)
オリヴィエ・ピィ  装置、衣装:ピエール=アンドレ・ウェイツ  収録時期:2008年10月  収録場所:ジュネーヴ大劇場

マルク・ラオ(T ホフマン)  パトリシア・プティボン(S オランピア)  ラヘル・ハルニシュ(S アントニア)
マリア・リッカルダ・ヴェッセリング(Ms ジュリエッタ)  ステラ・デュフェクシス(Ms ミューズ、ニクラウス)
ニコラス・カヴァリエ(Bs リンドルフ、コッペリウス、ミラクル、ダペルトゥット)、他

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オリヴィエ・ピィは、新進気鋭の演出家として、ヨーロッパでは人気者らしい。
確かに、素敵で斬新な演出が「キラリ・キラリ」とあり、衒いたっぷりでスタートした。
オランピアの裸の衣装や、その仕草など、凄い素敵であった。
ただ、煩雑な傾向もあって、もう少し整理できないものかと思った。
オッヘンバックの音楽は、とっても、とっても、とってもいいです。

やがて、二幕・三幕とすすむにつれて、演出に限って、疑問を持つようになった。
変化がないのである。アクが強い演出なので、メリハリ・メリハリしていないと飽きてしまう。油っぽい料理を食べ続けているようだった。

音楽自体はやはり良かった。メロディーは、しばらく頭から去らなかったぐらいです。
また、本がいい。ストーリーが最高にいいです。それに、オペラによくあったストーリーです。
オッフェンバックは、相当センスのいい男だったのであろうなぁ。
この本を選んだ事実や、また音楽の展開を思いついた事実から、そう思った。