『カプリッチョ』 97
97、『カプリッチョ』 2013/5/31~6/1
1941年作 77歳 1942年初演
リヒャルト・シュトラウス(1864~1949)
指揮:ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス 演出:ルカ・ロンコーニ
伯爵夫人:ダグマール・シュレンベルグ(S) 伯爵(彼女の兄):ウォルフガング・ホルツマイアー(Br) フラマン(作曲家):ジョゼッペ・フィリアノーティ(T)
オリヴィエ(詩人=劇作家):マルクス・ヴェルバ(Br) ラ・ローシュ(劇場支配人=演出家):ヤン・ヘンドリック・ローテリング(Br) クレーロン(女優):ドリス・ソッフェル(Ms)
以前、見た、キリ・テ・カナワの『カプリッチョ』より、良かった。
それは、ルカ・ロンコーニの舞台がよかったからである。舞台は、20世紀初頭の設定のようであったが、陰鬱さと優雅さが程よく混ざり合い好きだ。ただ、途中、少しがっかりの所もあった。
カナワの舞台は、時代の設定も忠実に再現されていたが、舞台が二次元的で、メリハリがなく、さほどいい印象はなかった。しかし、歌手の力量から言えば、カナワの方がいいと思った。特に、ダグマーレの声が一向に響かなかった。
スノッブ過ぎるオペラだそうだが、いいオペラだ。ただし、少し長い。