ルードリッヒⅡを気取って『タンホイザー』
ワーグナー:『タンホイザー』全曲
リセウ大劇場交響楽団&合唱団 セバスチャン・ヴァイグレ(指揮)
演出:ロバート・カーセン 装置:ポール・スタインバーグ 衣装:コンスタンス・ホフマン 照明:ロバート・カーセン、ペーター・ヴァン・プラット
振付:フィリップ・ジロードー 収録時期:2008年3月
収録場所、バルセロナ、リセウ大劇場(ライヴ)
ペーター・ザイフェルト(T タンホイザー)
ペトラ・マリア・シュニッツァー(S エリーザベト)
マルクス・アイヒェ(Br ヴォルフラム)
ベアトリス・ウリア=モンゾン(Ms ヴェーヌス)
ギュンター・グロイスベック(Bs ヘルマン)
ヴィセンテ・オンブエナ(T ワルター)
ラウリ・ヴァサール(Br ビテロルフ)
フランシスコ・ヴァス(T ハインリヒ)
ヨハン・ティリ(Bs ランマール)
エリアナ・バヨン(S 牧童)
ヴィスコンティの『ルードリッヒ』を観ていたら、何度も『夕星(ゆうつづ)の歌』が流れて、否が応でも独特のメランコリックな気分になった。
この感情、すなわち、我儘が通らなくなった名家の御曹司のなれの果ての憂鬱が、ボクに乗り移ったかのよう。
乗り移られて、無性にタンホイザーが観たくなって、この舞台を鑑賞した。
タンホイザーを画家に設定した演出で、アッサリ目の演奏であった。
あまりよくなかった。