期待外れの『クラナッハ展』
ボクは、クラーナハという文字面で記憶していた。
「ッ」の促音のイメージより、「-」の棒引きの見た目のほうが、この画家の画風には、似合っていると、勝手に思うのだが。。。。。
実は、ボク、この画家のことが、高校生の頃から気になっていた。
教科書に載っていた『ルター』の肖像画のせいだ。
あの沈鬱な、冷たく、息を殺したような静謐が漂う画風が、気になってしょうがなかったのだ。
明らかに、南のボッテチェリのヴィーナスとは異質な絵。ボクは、クラーナハから、ゲルマンの几帳面さを感じ取っていた。
さて、ではこの展覧会、いや(本物が来ているとしてだが)絵がどうであったかである。
割と、よくなかった。
画集で鑑賞したほうがいい画家の一人だ、クラーナハは。