『ゲイ術 三昧の日々』

このブログは、管理人(ゲイです)の『オペラ』に関する個人的な備忘録です。そして、もう一つ、日々の感慨の記録です。

久しぶりの文楽 『冥途の飛脚』

朝、むかつくマンションの管理組合理事会があり、

そのムカムカを振り払おうと、半蔵門国立劇場に向かった。

悲しい物語を、太三味線と、思い入れタップリの太夫の声で語られると、

カタルシスで、スッキリするだろうと、いそいそ向かった。

若いころ、文楽に相当入れ込んだ時期があり、ある程度の出し物は観ている。

舞台を観て、ああこれも観たことがあるなぁ、と。

コンサートでも芝居でも、何でもそうだが、演っている人々の、

ノリノリがいい舞台に当たれば、幸運と言うもの。

これが映画と違うところ。

つまり生もの。

っで、この日がどうだったかと言うと、鳴かず飛ばず

閑話休題

近松は大昔の人だが、この何というか、物語にならない物語を、

ここまで見事に書き上げた才能。

凄い!

生活力、意思、分別、そんなもの一切持っていない、情けない、ただの色男の話なんです。

近松の世話物には、そんな男がよく出るが、これが実にいい。

f:id:azaz11:20161226125944j:plain このポスターの人形は、たぶん、曾根崎のお初だと思う。

 

また、閑話休題

若いころ、文楽を観にいったら、

必ず大嫌いなオカマに遭ったものだが、あの子は根性がきつかったから、

そにれなり生きているだろなぁ~、

とフト思い出しながら、灌漑に耽った。

若いころ、一緒にワイワイやったオカマ達は、

みんな、消息不明になっている。

時々、「あれっ?」って思う人を見ることがある。

たいがい、安っぽい若作りをして、ゲッソリしている。。。。。

 

 

 

期待外れの『クラナッハ展』

クラナッハ

f:id:azaz11:20170122174325j:plain

ボクは、クラーナハという文字面で記憶していた。

「ッ」の促音のイメージより、「-」の棒引きの見た目のほうが、この画家の画風には、似合っていると、勝手に思うのだが。。。。。

実は、ボク、この画家のことが、高校生の頃から気になっていた。

教科書に載っていた『ルター』の肖像画のせいだ。

あの沈鬱な、冷たく、息を殺したような静謐う画風が、気になってしょうがなかったのだ。

明らかに、南のボッテチェリのヴィーナスとは異質な絵。ボクは、クラーナハから、ゲルマンの几帳面さを感じ取っていた。

さて、ではこの展覧会、いや(本物が来ているとしてだが)絵がどうであったかである。

割と、よくなかった。

画集で鑑賞したほうがいい画家の一人だ、クラーナハは。

洗足学園音楽大学の『大峡谷』

井上道義のパフォーマンスたっぷりの『大渓谷は、まあ、よかった。

演奏に感動ってより、井上道義指揮の動きに感心した。

演奏は、洗足学園音楽大学

同日の演奏、井上良和指揮、東邦音大の『英雄』は、16小節ぐらいで眠ってしまったので、良し悪しはわからない。

f:id:azaz11:20170122173313j:plain

東京芸術大学の『シュスタコーヴィッチ8番』

 

 

東京芸術大学の『シェスタコーヴィッチ 8番』は、よかった。

ボクは、無類のシャエスタコ贔屓なのだ。『

弦楽四重奏8番』『ヴァイオリン協奏曲1番『ムチェンス郡のマクベス婦人』『交響曲9番 15番』などが、大好きである。

中でも飛びぬけて好きなのが、この『交響曲8番』。

単純な音が、ここまで大シンフォニーになるのかと、いつも感心!

音楽そのものを褒めるのは、これぐらいにしよう!

東京芸大は、実に上手い。

高関健という指揮者であった。

知らない指揮者であるが、ここまで大学生を引っ張ったのだから、

凄いのだと、思った。

f:id:azaz11:20170122173313j:plain

同日に聴いた、時任康文指揮、武蔵野音大 『シェーラザード』はいただけなかった。