『幕末太陽傳』 みんな若いねぇ〜。死んだ人、ばっかりだけどネ!
監督:川島雄三
フランキー堺 南田洋子 石原裕次郎 左幸子 小林旭 菅井きん 山岡久乃 金子信雄 小沢昭一 殿山泰司 岡田真澄 二谷英明 西村晃
幕末の、宿場(品川)遊郭の雰囲気が、上手く明るく描かれていた。
リズミカルで支離滅裂な展開も、落語が元のストーリーだけあって、いい感じであった。
名優が綺羅星のように出そろっていて、興味深い映画ではあったが、演技に変なリキミを感じた。リキミが目立つ作品は、何であれ好きではない。
しかし、若での至りで力んでいる名優たちも、ほとんど死んでしまった。
彼ら彼女らの若く輝いていた頃を、ボクの記憶の中にある、彼ら彼女らの年老いた頃の容姿と比べてみて、感無量であった。
みんな、死んでいくんだよね。間違いなく。
このボクも。
主演のフランキー堺が、「あっしは、まだまだ若いので、墓とは無縁で・・・・・・・」と言って走り去るラストシーンには、不思議な感覚を覚えた。
フランキー堺は、いつ死んだっけなぁ?