今村昌平の『神々の深き欲望』を観た。
凄い映画であった。
気難しいこのボクを、完全完璧に画面に縛りつける映画なんて、そうそうないのだ。しかし、この一本には呪詛のような力があり、ボクをソファーに凍らせた。
話の展開の緩急にも、高度な統一感があり、常に張りつめたその画像は、超一流の冴えを感じさせた。
プリミティブな風俗と人間の意識を重奏低音にして、アミニズムや近親相姦が、生々しくと言うか、下半身が疼くような衝動で描かれていた。
三国連太郎 河原崎長一郎 沖山秀子 嵐寛寿郎 加藤嘉
監督:今村昌平
アラカンの演技、よかった。上手い!アラカンに感動した!