『ゲイ術 三昧の日々』

このブログは、管理人(ゲイです)の『オペラ』に関する個人的な備忘録です。そして、もう一つ、日々の感慨の記録です。

久しぶりの文楽 『冥途の飛脚』

朝、むかつくマンションの管理組合理事会があり、

そのムカムカを振り払おうと、半蔵門国立劇場に向かった。

悲しい物語を、太三味線と、思い入れタップリの太夫の声で語られると、

カタルシスで、スッキリするだろうと、いそいそ向かった。

若いころ、文楽に相当入れ込んだ時期があり、ある程度の出し物は観ている。

舞台を観て、ああこれも観たことがあるなぁ、と。

コンサートでも芝居でも、何でもそうだが、演っている人々の、

ノリノリがいい舞台に当たれば、幸運と言うもの。

これが映画と違うところ。

つまり生もの。

っで、この日がどうだったかと言うと、鳴かず飛ばず

閑話休題

近松は大昔の人だが、この何というか、物語にならない物語を、

ここまで見事に書き上げた才能。

凄い!

生活力、意思、分別、そんなもの一切持っていない、情けない、ただの色男の話なんです。

近松の世話物には、そんな男がよく出るが、これが実にいい。

f:id:azaz11:20161226125944j:plain このポスターの人形は、たぶん、曾根崎のお初だと思う。

 

また、閑話休題

若いころ、文楽を観にいったら、

必ず大嫌いなオカマに遭ったものだが、あの子は根性がきつかったから、

そにれなり生きているだろなぁ~、

とフト思い出しながら、灌漑に耽った。

若いころ、一緒にワイワイやったオカマ達は、

みんな、消息不明になっている。

時々、「あれっ?」って思う人を見ることがある。

たいがい、安っぽい若作りをして、ゲッソリしている。。。。。