バルセロナ リセウ大劇場 『画家マティス』 69
69、『画家マティス』 2013/4/12 1938年初演 43歳
パウル・ヒンデミット(1895~1963)
マティス:アルベルト・ドーメン アルベレヒト・フォン・ブランデンベルク:ヤン・ブリンコフ
ロレンツ・フォン・ボンメルスフェルデン:ヴォルフガング・ラウホ ヴォルフガング・カピト:ルドルフ・シャシング
リーディンガー:クリスティン・ジグムンドソン ウルズラ:カラン・アームストロング
バルセロナ リセウ大劇場管弦楽団・合唱団 ウーヴェ・ムント指揮
バルセロナ リセウ大劇場
作曲者のヒンデミットが、ドイツの画家マッティアス・グリューネヴァルト(本名:マティス・ゴートハルト・ナイトハルト)の代表作「イ?ゼンハイム祭壇画」に魅せられ、その作者をモデルに作ったオペラ。宗教改革後に起こったドイツの農民戦争が背景のためか、ナチスの制圧により1946年までドイツでは上演されなかった。2年もの歳月を費やし作られたこの作品は音楽性が高く、同じ題名で交響曲も作られていて、初演はオペラより早く上演されている。
すぐれたオペラであった。題材がいい。そのうえ、話の展開もよく、近代的(今では古臭いが)な悩みが横溢しており、スキのないオペラである。音楽もいい。ヒンデミットのよさが良くわかるオペラである。演出もよかったです。