映画
『日本のいちばん長い日』の昔の映画を、なんとなくいい映画だったような、と記憶していた。もう一回、観てみたい。 新しい『日本のいちばん長い日』を観た。 もう少し、整然と流れが理解できるように構成して欲しかった。 画像は申し分ない。綺麗だった。 …
デレク ジャーマンの映画。 この監督の名前を耳にするだけで、29歳の頃のボクに戻る。 確か、19歳の東大生と付き合っていたなぁ。 一番面白かったと記憶している『エダワード2世』は今回、観れなかった。 『カラヴァッジョ』は。 今回、改めて観たが、…
増村保造監督の作品。 この映画は、谷崎の短編小説『刺青』と中編『お艶殺し』を織り交ぜての、ストーリーであった。 厳しく言えば、「うぅぅ〜」だが、まあまあ悪くはない。 文化文政期の雰囲気が細かく描かれていた。 ただ、化粧が今ひとつであった。 これ…
「風邪をひいた」とは、言わず、「もらった」と言うのは、気の強いオネエ根性丸出しで、気に入っている表現である。 「もらった」風邪も、ひと段落。 そして建国記念日の今日、 汗っぽい病み上がりのベタベタする身体を起して、古い映画を観た。 衣笠貞之助…
朝から、セーターなんかの、毛玉取りをやった。 セーターがリフレッシュして、気持ちいい。 毛玉を取りながら、映画を2本観た。 『白鯨』と『新悪名』 『白鯨』は、古い映画だが、カメラがよかった。 『新悪名』は、時間つぶしであった。 午後、銀座松屋に…
『のぼうの城』と、『火天の城』を観た。 ヒューマニズム、それも安っぽいヒューマニズムにまとめる手法が、今はウケるのかもしれない。が、いただけない。 実に、面白くない。 不快なぐらいだ。
高校生の時、故郷の町の、その隣の隣の町に、よく遊びに行っていた。 気の利いたモノは、その町でしか手に入らなかった。 その町は、その地域の中心地であった。 その町の、どこの本屋であったかまでは、覚えていない。 店頭に、『寺山修司 天井桟敷』の写真…
岡山の実家にて、 老母と、小津の『浮草』を観る。 小津の画像美のこだわりを、母に少し説明した。 なんとなく、分かってくれたようだ。 母と一緒に、男女の愛欲の縺れを観ることが辛い。 母から、不意打ちの問いがあったら、どうしようかと、 ドギマギする。…
実家の母のもとで、今年も大晦日を迎えた。 中年、いや初老に近づいた息子でも、 手元でゴロゴロしているだけで、母性は活き活きと蘇るものだなぁと、 老母を見ていて、そんなふうに、思う。 そんな大晦日。 ものすごいヒマ。 中央公論の『日本の歴史Ⅰ』を読…
ボクが観たなかで、気に入った演技を下に挙げますね。 演技ですからね。役者そものもではないですからね。間違わないでね。 嵌り役であっただけ、あるいは、偶々まぐれ、ってこと、よくありますからね。 1、映画 『恍惚の人』浦辺粂子 『どん底』山田五十鈴…
いい映画だが、推理の展開、例えて言えば、細かい裏付けの実証性などに、 やや、やっつけ仕事を感じる。 まま、 それは映画の責任ではなく、 松本清張の作品にはありがちの誤魔化しの責任である。 でも、いい映画だ。 ラストの、『現在この病気は・・・・・・』の…
新藤兼人の、『小津を称賛するドキュメンタリー』を観たら、 無性に小津の作品が観たくなった。 そこで、3本。
どちらにしても、そんなにいい映画ではない、 けどね。 『七人の侍』のどこがいいのだろう。
特に、水商売の女の演技がいい。 大根かと思っていたが、なかなかどうして。 細かいコダワリがあって、絹代の演技は、クセになる。
『熊座の淡き星影』を鑑賞した。 ヴィスコンティーの、映像の特徴の一つに、これぞと言った人物の顔のドアップがある。だれでも、かれでも、アップするのではない。 これぞと言った人物だけを、メリハリつけてアップし、それをストーリーの流れのアクセント…
今村昌平の『神々の深き欲望』を観た。 凄い映画であった。 気難しいこのボクを、完全完璧に画面に縛りつける映画なんて、そうそうないのだ。しかし、この一本には呪詛のような力があり、ボクをソファーに凍らせた。 話の展開の緩急にも、高度な統一感があり…
監督:川島雄三 フランキー堺 南田洋子 石原裕次郎 左幸子 小林旭 菅井きん 山岡久乃 金子信雄 小沢昭一 殿山泰司 岡田真澄 二谷英明 西村晃 幕末の、宿場(品川)遊郭の雰囲気が、上手く明るく描かれていた。 リズミカルで支離滅裂な展開も、落語が元のスト…
2014年の初日は、岡山で迎えた。 岡山は、東京に比べたら、刺激は少なく、時間がいつまで経っても、減りません。 朝から、映画の日にかこつけ、暇に任せて、映画を二本、観てきました。 田中光敏の監督の『利休にたずねよ』は、熊井啓の『本覚坊遺文』や…
その昔、『木下恵介アワー』という番組がありました。 木下恵介プロディース一時間ものドラマです。 物凄い幼子であったボクには、死ぬほど退屈な番組でした。 その印象があってか、木下恵介には、いいイメージがなかったのです。 が、たまたま先月に見た『…
『カルメン故郷に帰る』木下恵介:監督 高峰秀子 『カルメン純情す』木下恵介:監督 高峰秀子 『犬神家の一族』市川崑:監督 石坂浩二 高峰三枝子 『炎上』市川崑:監督 市川雷蔵 『午後の遺言状』新藤兼人:監督 杉村春子 乙羽信子 朝霧鏡子 『第三の影武者…
管理人の高校時代から大学時代は、ヴィスコンティ狂いの時期でした。と言っても、田舎の少年の管理人が、ヴィスコンティの映画を観ることは、非常に困難なことです。ですから、ヴィスコンティ絡みの書籍や写真集で、華麗な映像の想像を膨らますのがやっとの…
作曲:黛敏郎(1929〜1997) 原作:三島由紀夫指揮:岩城宏之 演奏:東京フィルハーモニー交響楽団 合唱:東京混成合唱団 1991年3月8日 オーチャードホールライヴ 黛の音楽は、総じて好きなのである。この『金閣寺』も、いいオペラである。 ただ、や…
パゾリーニの映画が特出していることは、物語が絵空事であっても、役者がリアルなところです。『奇跡の丘』のキャストの顔を観て下さい。まず、若い頃のマリア。 中世イタリア教会の壁に描かれているような顔だと思いませんか? イエスの顔。 神経質そうな、…
高校生の頃、パゾリーニが『ソドムの市』を撮り終わり、公開間近と知ったのは、父親の『大人の雑誌』の盗み読みからでした。 非常にオマセであったボクは、同性愛やSMは当然のこと、スカトロジーも理解できていました。(残念ながら、スカトロの趣味を持つほ…
小林正樹監督の映画『切腹』を観た。 前から気になっていた映画ですが、意味もなく三島由紀夫臭を感じていて、避けていたのです。 ボクは、三島は好きではないのですよぉ。 『憂国』なんて映画は、観ているコッチが恥ずかしくなる。 (三島作品で、『憂国』…
ボクは、NHKの『タイムスクープハンター』と言う番組が好きでした。 風呂からあがってきたばかりのような、ツルリっと清潔な庶民が出てくる時代劇、つまり時代考証が不徹底な時代劇は苦手です。なんだか、バカにされたような不快感を味わうからです。 しかし…