『ゲイ術 三昧の日々』

このブログは、管理人(ゲイです)の『オペラ』に関する個人的な備忘録です。そして、もう一つ、日々の感慨の記録です。

久々にオペラ ラフマニノフ『アレコ』 ベルク:歌劇『ヴォツェック』全曲 154 155

久々に、オペラを見た。

まず、ラフマニノフの『アレコ』を鑑賞した。

しかし、中途半端なオペラであった。『エフゲニー オネーギン』に似ていたが、非。

ラフマニノフ20歳の若年作品であるからかもしれないが、チャイコフスキーとの力量の差が歴然。

ただ、24歳でシェスタコービッチは、『ムツェンスク郡のマクベス夫人』を書いたからね。

『アレコ』は、ヴェリズモ オペラとしても、消化不良気味。

そんなムカムカ感を払拭しようと、『ヴォチェック』を見た。

これぐらいの長さのオペラはいい。(『アレコ』も短かったけど)

『ヴォチェック』は、いい作品である。フランツ・グルントヘーバー ヒルデガルト・ベーレンス は、この作品らしいいい人物の雰囲気を出していた。

演出も演奏も、よかった。

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フランツ・グルントヘーバー
ヒルデガルト・ベーレンス
フィリップ・ラングリッジ
ハインツ・ツェドニク
オーゲ・ハウグランド
、他
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
クラウディオ・アバド
(指揮)

デレク ジャーマン

デレク ジャーマンの映画。

この監督の名前を耳にするだけで、29歳の頃のボクに戻る。

確か、19歳の東大生と付き合っていたなぁ。

一番面白かったと記憶している『エダワード2世』は今回、観れなかった。

 

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『カラヴァッジョ』は。

今回、改めて観たが、いい。

パゾリーニ『デカメロン』に似ていた(『デカメロン』はジョットーだけど)が、もっと主人公がジックり描かれていた。

雰囲気もいい。

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『セバスチャン』も、いい。29歳の時には、あまり感心しなかったのですがね。

付き合っていた東大生は、外センと言うこともあって、凄いエロチックって、言っていた。

今回、観て、本当だ!、と思った。

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ヴィトゲンシュタイン』は、いただけなかった。

ジャーマンは、無理してこの哲学者の映画を作った、そんな感じだ。

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東大生と、当時、デレク ジャーマンの映画を観るために、

何度、渋谷の地下の映画館に行ったことか!

『ブルー』なんて言う、訳の分からない映画も観た、なぁ。

途中、寝たけどね!

大河ドラマ

北条時宗』和泉元が嫌いなので、見ることを避けていた。やはり、好きになれなかった。下手だしね。まあ、この『北条時宗』に出ていた頃は、そこそこ、一生懸命さもあり、今ほど嫌悪感はおきなかったけど。

ただ、ドラマ自体はよかった。鎌倉中期の幕府の様子がよく分かった。

御家人と御内人の格差なども、勉強になった

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功名が辻』と『利家とまつ』は、まあまあ。

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 『葵』は、よかった。関が原の合戦など、時系列的に整理されて、時空をうまく捕らえて、表現できていた。大河ドラマでも、最高傑作かも。特に、津川の家康はよかった。

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 翔ぶが如く』では、主人公の西郷隆盛の、複雑な人間性をもっとリアルに描いて欲しかった。あの西郷は、もっとしたたかな計算高い男であったはず。原作者の司馬遼太郎の作品は、あまり好きではない。

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『信長』。まあまあか。

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義経

過去の英雄は、もっとリアルに醜く描いて欲しい。

義経が、こんなに、ヒューマニズムの塊であるはずがない。

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『竜馬伝』。意外とよかった。岩崎弥太郎には、もっと竜馬の複雑さを語ってほしかったが。。。。

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『黄金の日々』で感じた歌舞伎役者の演技

 

僕が観た中での話だが、歌舞伎役者がドラマや映画で、ナチュラルな演技をしようとしても、どうしても、梨園の変な癖が出る場合が多い。

そんな中で、割と、歌舞伎臭を出さないのが、市川海老蔵、先日他界した坂東三津五郎片岡仁左衛門。この辺りかなぁ〜。

『黄金の日々』は、大昔の大河ドラマ

そんなにいい内容ではない。

 

何より、メインの役者がよくない。

根津甚八:ボヤぁ〜、とした存在。メリハリもなく、嫌いだ。

川谷拓三:お得意のハニカミで、すぐ誤魔化す。

唐十郎状況劇場での演技そのもの。観てられない!

そして、主演の、

松本幸四郎:もともと大根役者。歌舞伎もよくない。ドラマの演技も最低。

      『毛利元就』の中村橋之助ほど、歌舞伎の演技で誤魔化してはいなかっ

      たが、間の取り方とかが、特に最低。

そういえば、ちらりと松本白鸚も顔を覗かしていたが、この演技が、もう最悪だった。

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ちょっと、中途半端な映画であった『刺青』。

増村保造監督の作品。

この映画は、谷崎の短編小説『刺青』と中編『お艶殺し』を織り交ぜての、ストーリーであった。

厳しく言えば、「うぅぅ〜」だが、まあまあ悪くはない。

文化文政期の雰囲気が細かく描かれていた。

ただ、化粧が今ひとつであった。

これで、その当時の化粧で若尾文子が出てきたら、相当いい映画であったのだけどねぇ〜。

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